青森市で出生した棟方とゆかりのある地は数知れず。ここではその中から青森市内の代表的なゆかりの地を紹介します。
善知鳥神社
子供の頃は暗くなるまで遊んだところ。絵のモチーフにもなり、結婚式を挙げた場所でもある。
長島小学校
唯一の母校。棟方は創学80年、90年に母校を訪れ、創学100年には「汝我志磨」(ながしま)と揮毫した碑文を贈った。
合浦公園
画家を志してから幾度となく、スケッチに通った想い出深いところ。棟方にとって生涯忘れられない場所。碑「清く高く美事に希望の大世界を進み抜く」
野内/貴船神社
棟方が画家を志して上京する際、同志を抱いた仲間たちと出世を誓い合った場所。
浅虫
浅虫温泉はよく訪れていたところ。沖合いにある湯の島で油絵を描いたり、浅虫温泉のはずれに立つ岩山の裸島をモチーフに制作している。棟方が逗留した温泉旅館「椿館」のロビーでは、棟方作品を鑑賞できる。
酸ヶ湯温泉
山歩きをしながらスケッチをしていたところ。神鷹を見たというエピソードもここから生まれた。館内では、棟方作品を鑑賞できる。
地獄沼・顕彰碑
酸ヶ湯温泉で出会った通称・仙人こと鹿内辰五郎は、棟方が心を開いた友人だった。鹿内を讃えた碑を建てる際、棟方は彼の象徴であるラッパや笛を入れた下絵を描いている。
三内霊園・静眠碑
亡くなる前年の昭和49年、青森市街を見渡せる三内霊園にゴッホの墓を模した墓を立て、「静眠碑(棟方は「ひ」という漢字を石へんから、玉へんに変えて命名しています。)」と名付けた。墓の後ろには「不盡の柵」のレリーフがはめ込まれている。