棟方志功記念館

   

夏の展示「棟方志功、海を渡る。」

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ドキュメンタリー映画「彫る 棟方志功の世界」(38分間)の上映を再開しました!!

新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館でテレビ画面を大きく新調(37→75インチ)したものの出番がなく、開館後も上映を見合わせていたのでようやく大画面での上映です!
同じく座席も新調しましたが、ソーシャルディスタンス確保のため席数を減らしております。

この臨時休館で春の展示期間が1か月近く延長されたことにより夏の展示期間が縮小となりました。
青森が1年で1番にぎわう各地のねぶた祭りも中止ですから今年は夏の盛り上がり感じることもなく過ぎ去りそうです…

しかしながら夏の展示が始まります!
どこ行こう…暑い…そんな時は美術鑑賞!
(夏は感じられませんが)記念館の夏の展示で海外旅行気分はいかがでしょうか!

夏の展示「棟方志功、海を渡る。」

2020年7月7日(火)~9月22日(火)

棟方作品が初めて海外へと渡ったのは1932年、第7回国画会展に出品した版画4点のうち《亀田・長谷川邸の裏庭》が国画奨学賞を受賞し、同作と《亀田・長谷川邸の内園》他1点がボストン美術館、もう1点がパリ・リュクサンブール美術館に買い上げられました。版画を制作し始めてから約5年、棟方はこの出来事が自信となり版画家として立つ決意を固めたといいます。

1952年第2回スイス・ルガノ国際版画展で銅版画家・駒井哲郎とともに日本人初の優秀賞を受賞。1955年第3回サンパウロ・ビエンナーレ、翌年第28回ヴェネツィア・ビエンナーレでグランプリ受賞など、国際展で受賞を重ね世界のムナカタとして一躍有名になりました。

また、棟方は国際的に評価されたことにより1959年ロックフェラー財団とジャパン・ソサエティの招待で初渡米を果たします。「アメリカへ着くまでに見たいところがあったのです。それは何かというと、パナマ運河を見たいと思いました。」と一番先に願った棟方は、文字どおり海を渡ります。旅の感想を聞かれたときパナマ運河は最も感動したものだと話すほどその壮大さに嘆じ、船中では数十枚もスケッチを描きました。

約10か月間のこの旅で棟方は夏休み中にヨーロッパへも足を延ばし5か国を巡りました。棟方は生涯でアメリカへ都合4回、晩年はインドにも旅行し想を得ることで多くの作品を残しています。

夏の展示では、棟方が国際展で受賞した作品や、海外で制作・取材した作品をご紹介します。

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