7月6日より青森県立美術館で棟方志功展示スペースの拡張展示が始まりました。
従来の棟方志功展示室の前後の部屋まで展示スぺースを拡張し、2倍以上の展示面積になっています。

展示スペースが広がったことで、棟方志功展示室前のN展示室では
代表作《二菩薩釈迦十大弟子》屏風(改刻後)、改刻前の二菩薩の額、板木6枚すべてと
《二菩薩釈迦十大弟子》フルメンバーで臨むという贅沢な空間使いをすることができました。


記念館が閉館する3月31日に持ち込まれた資料も初めて公開しています。
初期の板画《星座の花嫁 貴女等箒星を見る》は多色摺り板画ですが、その墨の板木が見つかりました。
戦前の板木は空襲でそのほとんどが焼失してしまい、かつ、この作品の板木は今まで存在が確認されていなかったことから大変貴重な資料です。
また、板木の裏面には油絵が描かれていました。 ※今回は板木の面のみ展示公開
もう使わないと判断した板木を油絵を描くために再利用し、それがどういう理由か同郷の手に渡ったことから戦禍を逃れ生き残ったのかもしれません。
ぜひ隣に展示している板画と見比べて楽しんでください。

棟方志功展示室の一番大きな展示ケースには、棟方最大の板画《大世界の柵 坤》を展示しています。
板木72枚を使用した板画ですが、そのうちの1枚の板木も一緒に展示しています。

装幀本と板木、パッケージデザインと板木といった資料展示も行っています。
記念館の収蔵作品を青森県美に移動することで、これからは青森県美でも板木を使用した展示が可能となります。

棟方志功展示室から出て屋外が見える展示スペースでは、記念館でも上映していた棟方晩年撮影のドキュメンタリー映画を見ることができます。

展示スペースが広いのと、展示ケースも固定ばかりでなく選択の自由があるので
道具、愛蔵品、関連作品、衣類、ピアノなど資料類も多く展示できます。

最後の部屋は凧絵、ねぶた、鷹など故郷青森と棟方をテーマに展示しました。
ここまでが拡張スペースになります。壁も床も光もさまざまな展示空間をいただきました。

今回はO展示室の奥の小さなスペースも使わせてもらいました。
記念館の記録映像や建設当時の写真、記念館だよりなどを展示しています。
N展示室、棟方志功展示室~O展示室と従来の2倍以上の展示空間となった棟方志功展示。
今回限りではなく、今後も基本的にはこの展示面積となります。
記念館のもつ膨大な作品、資料と、青森県立美術館の作品、資料を活用し、今後も充実したコレクション展にしていきますので、新しくなった棟方志功展示スペースをどうぞよろしくお願いいたします。
青森県立美術館
「AOMORI GOKAN アートフェス 2024 後期コレクション展」
会 期:2024年7月6日(土)~9月29日(日)
休館日:毎月第2・第4月曜(祝日の場合は翌日)
開館時間:9:30 – 17:00 (入館は16:30まで)
★7月27日(土)、8月10日(土)、9月21日(土)はナイトミュージアムにつき20:00まで開館(入館は19:30まで)
観覧料:一般900(700)円、高大生500(400)円、小中学生100(80)円
※( )は20名以上の団体料金および9/1までのAOMORI GOKAN アートフェス 2024 公式ガイドブック特典「スタンプラリー&パスポート」提示割引料金
※ 心身に障がいのある方と付添者1名は無料
https://www.aomori-museum.jp/
